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歴史の中に埋もれてきた「川の民」その生活の知恵と実相をたずね川魚漁の奥義を明らかにして日本民衆史の深層を照らし出す民族誌の視座から、注目される労作 沖浦和光(桃山学院大学名誉教授)
[著者]
黒田明憲(くろだ・あきのり)
1934年広島県生。1993年広島県三次市立八次小学校長を退職。
現在、江の川水系漁撈文化研究会会長。
[目次]
プロローグ 江の川との出会い――漁具を求めて
第1章 最後の川漁師
川漁師誕生
江の川の生き字引
江の川はわしの仕事場よ
第2章 江の川 漁語り――中山辰巳の川漁講座
川を知り、魚を知る
川漁の技とこころ
コラム
1 ツケバリの道具
2 江の川特産 ギギュウ
3 川によってウナギの顔が違う
4 中山辰巳のコイ自慢話
5 中山辰巳のスッポン自慢話
6 マル秘 中山辰巳のウルカづくり
7 中山辰巳の投網自慢話
第3章 江の川の漁師たち
川漁師の日記帳
たった一度の川漁話
江の川ひとり漁
三本の竿秤――漁具は語る
竹細工に生きる
高瀬舟回想
船頭 原田文九郎
高瀬舟女船頭の思い出話
江の川舟歌
川漁師のまちづくり
第4章 川漁師からの提言
川漁師からの提言
江の川のサケ
江の川川漁師サミット
江の川宣言
エピローグ 川と人とのかかわりのなかで