みずのわ出版


本拠地 ・ 山口県周防大島の出版社、です


―詳 細―

漂着物探験 ――風と潮のローマンス

漂着物探験 ――風と潮のローマンス

漂着物探験

   風と潮のローマンス


石井忠 語り/城戸洋 著
2004年11月刊
A5判上製223頁+カラー図版4頁
●本体価格3000円  税込み3150円
   ISBN4-944173-28-8 C0095
ISBN978-4-944173-28-0
■ジャケット写真 大原隆弘
■装幀 林哲夫




[解説]
海に突き出た岬とゆるい曲線を描く砂浜が交互に続き、「広げたパラソルの縁」と形容される玄界灘の海岸線。ここに流れ来る様々の漂着物から黒潮文化を探り、晩年の柳田国男が構想した「海上の道」を実証した「波打ち際の民俗誌」30余年の集大成。浜歩きの詩人が綴る海の生活史。

[著者]
石井忠(いしい・ただし)
1937年福岡県生。國學院大卒。中学・高校教諭、九州産業大学非常勤講師を経て現在、古賀市歴史資料館館長、福岡県文化財保護指導員、福岡市文化財保護審議会委員、漂着物学会会長。樋口清之賞(1980年)、日本デザイン会議地域文化デザイン賞(1983年)、福岡県文化賞(1998年)受賞。著書『漂着物の博物誌』(西日本新聞社)、『海辺の民俗学』(新潮社)、『新編漂着物事典』(海鳥社)など。

城戸 洋(きど・ひろし)
1947年福岡市生。早大卒。西日本新聞記者。著書『歴史の森へ――ある地方出版人の記録高野和人聞書』『河童憂愁――葦平と昭和史の時空 鶴島正男聞書』(いずれも西日本新聞社)、『平野遼 青春の闇――平野清子聞書』(みずのわ出版)


[目次]

プロローグ 海神の贈りもの
◆ 1 海上の道
 海の掃除屋
 海上の道
 丸木舟のインテリア
 完全防寒の出立ち
 浜歩き七つ道具
 記憶よりも記録

◆ 2 「貝寄せ風」に乗せて
 「貝寄せ風」に乗せて
 浮かぶゆりかご
 さすらいの旅人
 生きている化石
 化石少年の夢

◆ 3 海の万華鏡
 ノウサバ干し
 サメの歯と鏃
 海の万華鏡

◆ 4 イルカに乗った娘たち
 イルカに乗った娘たち
 食料を満載した舟
 海獣たちの漂着
 絵馬に残る海獣

◆ 5 流れ寄るヤシの実
 さまざまな種子の旅
 流れ着く南方の様子
 南方の果実類
 籐とニッパヤシ
 流れ寄るヤシの実
 二千年前のココヤシ
 生活道具としてのココヤシ
 戦友が贈ったヤシの実
 戦争の悲劇を託して

◆ 6 海の神への手紙
 海流瓶が辿る旅
 ガラス瓶に映る時代
 「神楽」瓶との出合い
 手紙を入れた漂着瓶
 海の神への手紙

◆ 7 巡礼する仏像
 巡礼する仏像
 流れ着く護符
 天地玄黄の相
 竜蛇信仰の地を歩く
 悲劇を語る祭り
 寄り物で修理した宗像大社
 ゲバサモと海人族

◆ 8 軍艦出雲との出合い
 職人技の船箪笥
 パカチとアカクミ
 縄文が生きる沈子
 軍艦出雲との出合い
 一衣帯水を実感

◆ 9 陶磁の来た道
 漂着陶磁片の謎
 陶磁の来た道
 陶磁片を追う

◆ 10 西方丸とおもちゃ船
 西方丸とおもちゃ船
 鰯網の絵馬
 遭難絵馬の迫力

◆ 11 海流が運ぶ文化
 寄木浜が語る歴史
 正月餅を拾った
 海草採りの変遷
 海漂器が語る現代史
 海流が運ぶ文化
 海を越えた渡来人

◆ 12 考古学少年の時代
 手探りの父親像
 母サヨの記憶
 岡崎敬先生のこと
 考古学少年の時代
 中原志外顕氏の教え
 母校の教壇に立つ
 東京での大学生活
 三十六年間の教員生活

◆ 13 対馬の寄魚
 玄界灘の無人島、勝島へ
 対馬の寄魚
 五島への旅
 二人のライバル

◆ 14 海の正倉院へ
 海の正倉院へ
 沖ノ島の遺物
 沖ノ島発掘日誌
 古代大陸文化と沖ノ島

◆ 15 古里の海の叫び
 玄界の海鳥たち
 ウミガメの産卵、再び
 古里の海の叫び
 白砂青松はどこへ
 憂うべき海岸侵食
 後退する海岸線
 古里の海を見つめて


エピローグ 海からの手紙

あとがき
主要参考文献一覧
写真・図版出典一覧
索引




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